キャンプや登山などアウトドアの場面でとても重宝される「メスティン」
炊飯以外にもパスタや丼ぶりなど様々な料理で活用できるのも人気な理由の一つです。
しかし、メスティンにはいろいろと「やっておくべき工程」があります。
今回は、そんなアウトドア派から愛されるメスティンをより長く愛用するために必要なことについて紹介していきます。
使用前にすべきこと
メスティンを購入したら「すぐに使える!」とはいかず、使用前にしなければいけないことが2つあります。この工程が少々面倒ではありますが、なぜやらないといけないのか?の理由もあわせて手順を説明していきます。
バリ取り
バリとは、材料を加工する際に発生する突起(ザラザラしている)のことで、購入した直後のメスティンの「縁(ふち)」にはそのバリが残っています。もしバリを残したままメスティンを使用すると、手や指を切ってしまう恐れがあるため必ずバリ取りをしなければいけません。
そこで必要なのが「紙ヤスリ(目の粗いもの、目の細かいものの2種類)」
本体とフタの縁にバリが残っているので、粗いもの→細かいものの順にヤスリを使って”縁”が滑らかになるまで削ります。力任せに削りすぎてしまうと変形して本体とフタが噛み合わなくなってしまうので、くれぐれも丁寧に削るようにしましょう。
また、バリ取りは「一回すればOK」なので何度も行う必要はありません。
シーズニング
シーズニングをすることで皮膜がコーティングされ、焦げつかなくなったり、食べ物にアルミの匂いがつくのを防ぐ効果をもたらします。
メスティンの場合は「米とぎ汁」を使って行います。
(使用方法)
- 大きめの鍋に米とぎ汁を入れて沸騰させる
- 本体とフタの内側までとぎ汁が浸透するようにメスティンを沈める
- 大体15分ほど煮ればOK
また、バリ取りとは違ってメスティンは時々シーズニングを行う必要があります。メスティンの汚れが落ちにくくなったと感じたタイミングで再度シーズニングを行うとよいでしょう。
使用後の注意
使用後は、シーズニングで行ったコーティングを落とさないことが大切なので、なるべく洗剤を使わずに柔らかいスポンジで落とすか、洗剤を使う場合は、スポンジで泡だててから泡だけで優しく洗うようにします。
特にNGな行為としては、「たわしでごしごし擦ること」です。キャンプ場では炊事場にたわしが置いてあることが多く、ついつい他の鍋などと同じようにたわしで洗ってしまうかもしれませんが、そうするとせっかくシーズニングをしても意味がなくなってしまうので注意が必要です。
メスティン料理であると便利な道具
Esbit(エスビット)のポケットストーブ ミリタリー
小型で軽く、登山や防災用としても人気の高い折りたたみコンロ。
これがメスティンととても相性がいいのです。
ミリタリーには固形燃料が6個付属していて「1個で約12分燃える」とされており、1回の炊飯で固形燃料を2個使うと確実に美味しいご飯を炊くことが出来ます。
火力の調整も要らず、火が消えるまで放っておくだけで簡単に炊飯できるので、ご飯を炊くというハードルが一気に下がります。
メスティン折
メスティン折とは、クッキングシートでメスティンの形に合わせて型を作り、メスティンの内側にセットしてご飯などのこびりつきを防ぐための型紙のことです。
「使用後の注意」の項目で、シーズニングで行ったコーティングが剥がれないようにすることが大切という話をしましたが、直接メスティンにお米を入れて炊飯をすると必ずご飯粒がこびりついてしまいます。お米がこびりついてしまったり、焦げがついてしまったりなどゴシゴシ擦らざるを得ない状況になるかもしれません。
しかしメスティン折をセットしておくと、お米がメスティンに直接触れることがなくなり、使用後も綺麗な状態のままなので洗うことの負担がかなり軽減されます。