キャンプ知識

【経験者が教える】雨の日にテントを簡単に設営・撤収する方法

せっかくキャンプを始めたのに、急に雨が降ってきた、1日目は晴れていたのに朝起きたら雨が降っていた、なんてことが起きたら「どうしたらいいかわからない!」と焦りますよね。

最初からキャンプの日に雨が降ると分かっていたならば、心の準備が出来ますが、突然の雨は対策をしていないと片付けが面倒なことになってしまいます。

今回は、そんな突然の雨にも対応できるテントの設営から撤去までの手順について紹介します。これを読めば、キャンプ初心者の方でも安心して対応できますよ!

突然の雨でも大丈夫!テント設営の方法

1. グランドシートを敷く

テントの下に雨が浸水するのを防ぎます。
浸水すると、テントの中まで雨が入ってきたり、テントの底が草や土で汚れることになってしまいます。

注意点としては、テントと同じサイズ、または、テントよりも小さいシートを敷くということです。テントよりも大きいシートを敷くと、テントの下へ雨を誘導してしまうことになるため、余計に浸水させてしまいます。

グランドシートはホームセンターで1,000円以下で購入することが出来ますし、ブルーシート以外にも、カーキやグレーなど色の種類もいくつかあるのでオススメです。

また、Coleman(コールマン)やLOGOS(ロゴス)などのメーカーは、テントのサイズにぴったりのグランドシートを販売しているので、持っているテントのメーカーがグランドシートを販売していないかチェックしてみましょう。

2. ペグ抜け対策をする

グランドシートの上にテントを建てたら、次はペグを打ってテントを地面と固定します。
雨が降ると地面はぬかるみ、ペグが抜けやすくなりますが、ペグを抜けにくくするには次のような方法があります。

長いペグを使用する

短いペグを使うと、地盤が緩んだらすぐにグラグラとしてきます。ペグには様々な長さがあるので、雨が降るとき用のために長めのペグを数本用意しておくと安心です。

クロス打ちをする

ペグを2本用意します。そして文字通り、交差するように2本のペグを地面にさすことを「クロス打ち」と呼びます。クロス打ちをすることで、強度が上がり、1本でさすよりも固定されやすくなります。
この際は、長めのペグよりも普通の長さの物を使用したほうが扱いやすいです。

重石を置く

ペグだけでは不安だという人は、大きめの石などを探してペグの上に重石として置くようにしましょう。もし、近くに大きな石がないならば、クーラーボックスなど重たいものを置くなどでも良いですね。
また、砂浜でテントを設営するという人ならば、土のう袋を持っていくと良いでしょう。
土のう袋だけ用意しておけば、砂浜の砂を入れると重石として使うことが出来ます。

3. タープをたてる

テント以外にもタープがあれば、突然雨が降ってきても安心です。
雨の日にはタープはマストと言われるほど、有能なアイテムです。

タープをたてる場所は、テントの出入り口をタープと連結するようにすることがポイントです。そうすることで、万が一雨が降ってきても、雨に濡れることなくにテントとタープを行き来することが出来ます。

テントよりも先にタープを設営するとタープの下でテントを設営することが出来るので、既に雨が降っている場合には、こちらの手順で設営することをオススメします。

雨が降った日のテント撤収方法

1. レインコートを着る

雨が降った時のために、百均でレインコートを買って車に置いておきましょう。
傘を持ちながらのテントの撤収は、片手が使えず作業がしづらいです。レインコートを着ていれば、雨を気にせずにテントを畳むことが出来ます。

2. テントをタープの下に移動

タープを持っている人は、ペグを外してテントをタープの真下に移動させましょう。
タープの下は濡れていない+濡れずにテントを畳めるというメリットがあるので、テントが汚れるのを軽減することが出来ます。

3. 畳む前に布で汚れを拭き取る

特に、土サイトや芝生サイトを利用していると、雨が降ったらテントに土や草がへばりついてしまいます。それらを取らずに畳んでしまうと、車や家が汚れる可能性があります。
それを防ぐために、テントについた汚れだけは布で拭き取るようにしましょう。そのため家にある要らなくなった布を持ってきておくと、雨が降った時に便利です。

4. テントは大きなビニール袋に入れる

撤収の時は、テントを綺麗に畳まなくてもクルクルとある程度コンパクトにして大きなビニール袋に入れるといいです。40Lほどの大きさであれば、4〜5人用のテントでも入れることが出来たので、家庭用として使っているゴミ袋を持っていくようにしましょう。

しかし、ゴミ袋では破れてしまう恐れもあるので、ドライバッグ(スタッフバッグ)を利用した方が安心かもしれません。ドライバッグは、頑丈で破れにくく、耐水性に優れていると言われています。価格も2,000円前後のものが多いので、比較的手に入れやすいアイテムかと思います。

5. ペグは水気を取ってから収納する

テントはビニール袋に入れますが、ペグも一緒に入れてしまうと確実に破れてしまうので、ペグは元々入っていた袋にしまいましょう。
その際、雨に濡れたまま入れてしまうとサビの原因にもなるので、ペグはタオル等で水気を拭き取ってから収納することが大事です。

帰宅後すぐに!テントの後片付け

濡れたまま持ち帰ったテントは、家に帰ったらすぐに浴室orベランダへ持っていきます。
キャンプから帰ると疲れているのでついつい後回しにしてしまいますが、余計面倒になってしまうので、帰ったらそのまますぐにテントの後片付けを行いましょう。

浴室orベランダで干す

浴室にある物干し竿や、ベランダの物干し竿を使ってテントを干します。
この時に汚れがあればシャワーである程度流してもよいのですが、インナーテントの中に水が入らないように気をつけましょう。インナーテントの中に水が入ってしまうと、完全に乾かすのが難しく、カビが生える原因にもなるので注意が必要です。

浴室乾燥機があれば、それを利用すると比較的短時間でテントを乾かすことが出来ます。また、帰宅後に天気がよければ、ベランダで干しても乾くでしょう。
しかし、マンションの人はくれぐれも下の階までテントがかからないようにすることが重要です。また万が一テントが下に落ちてしまったら、大事故を引き起こしかねないので、ベランダで干す際は、ベランダの床に平干しすると、近所の人に迷惑をかけず干すことが出来ます。

四角に折ってクルクル畳む

キャンプ場から帰る時には適当に畳んでも大丈夫ですが、干した後のテントは次回のキャンプのためにキレイに畳んだ方がよいです。
キレイに、コンパクトに畳む方法としては、四角の形を作るように折り、最後は空気を抜きながらクルクルと丸めることです
また、ポイントはインナーテントのチャックを開けておくことです。チャックを閉めてしまうと空気が抜けにくくなりかさばってしまうので、チャックを開けてから畳むようにしましょう。そうすると、既存のテント用のバッグにしっかり入るようになります。

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24歳。幼少期からキャンプや車中泊の楽しさに触れる。アウトドアと旅と北欧が好き。これからキャンプを始めようと思っている・始めたばかりの初心者向けにキャンプのお役立ち情報を発信しています。