キャンプに欠かせない就寝アイテム「寝袋(シュラフ)」ですが、使用後の手入れが難しそう・・・
しかし、夏はもちろん冬の寒い季節でも就寝中に汗をかくので、手入れをせずにそのまま放置していると臭くなる・カビが生える・保温性が低下するなどの問題が発生します。
そのような手遅れな状態になる前に、今回は寝袋の使用後・手入れの方法について詳しく解説していきます!
寝袋を洗濯するタイミングは?
およそ30〜50回の使用で洗濯をするべきと言われることが多いですが、使用した回数よりも見た目や使い心地など以下の項目を基準にしたほうがよいでしょう。
- 全体的に汚れてきた
- 寝袋の厚みがなくなってきた
- 保温性が低下し、暖かくない
洗わない日の手入れ方法
寝袋を使用した後に毎回洗っていると、中綿の劣化が進んでいきます。
しかし、何も手入れをせずにそのまま収納袋へしまうのもNG。
使用後に洗わない日は寝袋を裏返し、風通しの良い場所で陰干しをします。
また、シーズンオフなどで長期間使用しない場合は収納袋にしまわず、大きめの袋(通気性の良い洗濯ネットなど)に入れて湿気の少ない場所で保管をします。
寝袋の正しい洗い方
寝袋の洗い方は中綿がダウンか化学繊維か、によって気をつけるべき箇所が異なるので、それぞれの洗い方と注意点について説明します。
ダウンの場合
洗剤は専用クリーナー
家庭用の洗剤や、中性洗剤はダメージを与えてしまい保温性が低下するので専用のクリーナーを使います。
洗濯機よりも手洗いを推奨
洗濯表示をみて、洗濯機の使用が大丈夫であればいいのですが、ほとんどのダウン製は「手洗い」することを勧められています。
手洗いの方法
01.浴槽にぬるま湯を溜める
寝袋全体が浸かるくらいまでぬるま湯を溜めて、専用クリーナーを入れます。
寝袋はジッパーを閉めて、折りたたむなどして軽く空気を抜いてから浴槽に入れます。
02.足を使って優しく踏み洗う
傷つけないように優しく踏み洗い、汚れを浮かび上がらせます。
すると浴槽にはったお湯がどんどん濁っていきます。
03.浴槽の栓を抜いてすすぎ
浴槽の栓を抜いてお湯がなくなるのを待ち、優しく折りたたむなどして、寝袋に溜まっているお湯も出します。お湯がなくなれば再度ぬるま湯を出して踏み洗いをし、お湯の濁りがなくなるまでこれらを繰り返してください。
04.脱水
上から押さえるようにして水を出します。この時に寝袋を絞るとダメージを与えることになるため、絞ってはいけません。ある程度水が出たら、吸水性の高いバスタオルを押し当てて水を吸い取ります。
05.乾燥
乾燥機を使用してもOKな場合は、ジッパーを開けて低温で乾燥機を回します。乾燥機を使っても、完全に乾くわけではないので、風通しの良い日陰で一週間ほど干します。
乾燥機の使用が禁止されている場合は、風通しの良い日陰で一週間〜10日ほど干して乾くのを待ちます。
化学繊維の場合
洗剤は中性洗剤でもOK
ダウンとは違って、家庭用の中性洗剤を使用しても大丈夫なのですが、柔軟剤は使用しないようにしましょう。理由としては、柔軟剤は油の膜で繊維をコーティングする働きをするため、寝袋が乾きにくくなり菌を増殖する可能性があるからです。
洗濯機を使った洗濯方法
化学繊維の寝袋は「丸洗いOK」なものが多く、洗濯機の使用が可能な場合がほとんどです。まずは洗濯表示を確認して、大丈夫であれば洗濯機で簡単に洗うことができますが、手洗いが推奨されている場合は、ダウンと同じ工程で手洗いをしてください。
01.ジッパーを閉める
02.洗濯機に寝袋を入れる
03.中性洗剤を入れて、通常の洗濯→すすぎ→脱水まで行う
脱水をする前に、ぐちゃぐちゃになった寝袋を洗濯機の形に沿うように調整し直してから脱水をしてください。そのようにしないと、寝袋が傷つく&洗濯機の故障にも繋がるためです。
04.風通しの良い日陰で乾かす
化学繊維を乾燥させるときは、ダウンと同じように乾燥機を使うことが出来ません。乾燥機を使うと化学繊維が傷んでしまい、劣化に繋がるからです。そのため、直射日光に当たらない風通しの良い日陰で完全に乾くまで干しておきます。
まとめ
ダウン | 化学繊維 | |
洗剤 | 専用クリーナー | 中性洗剤(柔軟剤NG) |
洗濯方法 | 手洗い推奨 | 洗濯機 |
乾燥方法 | 乾燥機or自然乾燥 | 自然乾燥 |
上記の内容は、全てのダウンや化学繊維の寝袋に当てはまるわけではないので、使用前に必ず「洗濯表示」を確認してから洗濯を行うようにしてください。